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チヌを釣るにはチヌを知れ

会社の桜もやっと綺麗に咲きました。

やっぱり遅咲きかな~と思いますが、小さくても本当に綺麗です。

来年もまた綺麗な姿を見せてくれますように。

 

さて、前回ブログにて『撒き餌の仕方は餌取りの状態で変わる』を書かせていただきました。

少しでもお役に立てましたでしょうか。

まだまだチヌ釣りについての会長理論はたくさんありますので

今回もさくっと書かせていただきます。

 

 

Question(以下Q)「松田さん、ここはよほどチヌが濃いんですかねぇ?」

会長(以下、太文字)ん?なんでや?

Q「今も大型チヌがダブルで釣れたでしょう?」

あー今のやつか。確かにええ型やな。

Q「隠岐は魚影が濃いんですかねぇ?」

それもあるやろうな。

Q「それ『も』と言いますと、ほかにも理由が?」

あるよ。君は、チヌの習性をどう見てる?

Q「それがですね。私は筏しかやってません。磯でのチヌ狙いなどやったことがありませんから、特にチヌの習性について教えてもらったり、勉強したことはないんですよ。」

ほう、そうか。そんでもチヌについてはなんぼか知ってるんと違うか?

Q「そうですねぇ、まあ一般的かもしれませんけど、子供のころのに性転換する魚だとか、雑食性、闘争心が強くテリトリーを持つ魚だ、というくらいでしょうね。」

なるほど。チヌを釣る場合のことではどうや?

Q「一番頭の中に残っていることは、頭が良い魚という事でしょう。そのうえ、用心深い、悪賢いから釣りにくい魚だ、という事ですかね。あ、好奇心の強い魚だということも聞いたことがありますわ。要は釣りにくい魚だから、細仕掛けで、底近くを釣るほうがよい、と覚えていますね。」

そうか、どれもみんな当たってるけど、チヌを釣るにはそれだけやと不十分やな。

Q「不十分、ですか?」

うん、まだまだ足らん。

Q「だとすると、先ほど松田さんがいっていた、チヌ釣りに関する認識不足というのが、何を指しているのか見当もつかないんですよ。」

うーん。今まで「チヌの行動」ということで、話を聞くとか、記述を読んだとかいうことはないか?

Q「少なくとも私はありませんねぇ。たとえばグレなどと違った点がありますか?」

あるな。わしはチヌ釣りをしてみて、グレなんかとは違う動きをする魚やと思うとるんやがね。

Q「それは初めて聞きましたねぇ。」

そうか。チヌ釣りをする人の中に、そんなことを本なんかに書いた人はおらんのかな?

Q「いるのかもしれませんけど、私自身がチヌ狙いの磯釣りをしたことがないんで、見過ごしているのかもしれませんがね。」

なるほど、それやったら十分なチヌ釣りできんかもな。

Q「本当に?」

 

そらぁ、そうやぞ。グレ釣りの知識をそのままぶっつけても、チヌには通用せんところがあるけん。

Q「しかし、いま松田さんがやっているのを見ていると、グレ釣りのときとさほど変わっているようには見えませんけど?」

そらぁ、形だけを見とればそう見えるかもしれん。外見的にはグレ釣りと同じように見えるはずや。そやけど、釣り方の中身が違うんよ。

Q「ほほう。釣り方の中身の違いですか?」

ははぁ、外見ではわからんけん、疑うてるやろう(笑)

Q「うーん、とすると「チヌの動き」を知るというのが最も大切なこと、ということになりますか?」

まあ、そうやな。チヌの習性の中でも、その動きを知っとらんと釣りをするのに困ると思うわ。そらぁ、1匹か2匹でも釣れれば十分や、というんやったら話は別や。そやけど、数を釣ろうと思うたらやっぱりチヌの動きを知っとかんとできんのと違うか。チヌは、釣り方を間違うたらまず釣れんでな。釣り方をどうするかは、チヌの行動を知らんとできん。

 

Q「なるほど、じゃあ「チヌの動き」というのを簡単に教えてもらえませんか。」

ちょっと待ってくれよ。簡単に教え、と言われてもそらぁ無理やな。

Q「え?何でですか?」

チヌの動き、と一言で片づけたけど「動き」というもんのジャンルは広いけん。簡単に説明できるもんではないんよ。

Q「チヌの動きには、いくつもの部類があるということ?」

そうや。季節によっても違うし、環境とか就餌、産卵、潮の動き、そのほかいろんな条件で動きも違う魚や。

Q「へぇ、チヌというのはそんなに種々の動きをするもんなんですか?」

うん、そやから釣りにくいということになるんや。

Q「なるほどねぇ。私なんか、チヌというのは頭が良くて賢いし、用心深いから釣りにくいと思っていたんですがね。」

それも釣りにくい要因のひとつかもしれん。そやけど、釣りにくいという理由の一番は、チヌの動きやろうな。チヌは動く時の条件が色々違うけん、早く確実に動きを知って対応していかんと釣れんわな。それが、釣りにくいというイメージを作ってるんと違うか。

Q「ふーん、チヌの動きに違いがあること自体を知りませんから、どうも実感としてとらえにくいですねぇ。」

そうか。ところで君は住居不定というのを知っているか?

Q「えっ!、?、、、。あー、、新聞などで時々見かける住まいのない人というあれ?」

そうやない。海でのことや。

 


このまま続けるとかなりの長文章になってしまいますので今回はこの辺で。

次回は『春のチヌは住居不定』です。

チヌ釣りシーズンにピッタリ合うようにすぐに更新しますのでお楽しみに。

 

ー松田稔のグレ・チヌ攻撃的戦術 1994年出版より引用ー

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コメント: 2
  • #1

    ジャン (木曜日, 11 4月 2019 18:13)

    桜きれいに咲いてきましたね。
    それでも、この時期は季節のかわりめ、
    気温も上がったり下がったり、
    体調管理、気をつけてくださいね。
    ブログ今回も長文じっくりと、読ませていただきました。チヌの動き!興味深く読ませていただきました。
    『春のチヌは住居不定』って、とてもいいところで、今回、終わりましたね。
    気になります。今は、まだ、なかなか釣りには、いけませんが、行く前の、勉強として、エムアンドエム様のブログは大変、勉強になります。
    次回も、楽しみにしていますね。

  • #2

    有限会社エムアンドエム (金曜日, 12 4月 2019 09:51)

    ジャン様

    コメントありがとうございます。
    今年のは気温の変化が激しかったので、どうなる事かと
    思いましたが、無事に満開になってくれて良かったです。

    いつもブログをお読み下さりありがとうございます。
    ブログ内容が釣りのお役に立てたら光栄です。
    次回のブログも楽しみにしていて下さい。