松田ウキとは

皆さんは松田ウキというウキを知っていますか。

どんな物でも簡単に作る事ができ、簡単に手に入れる事が出来る今の時代、その中にある「ウキ」という存在は釣具道具の単なる消耗品にすぎないでしょう。

ましてや趣味の一環で使用するウキならば安ければ安いほど皆さんの手には届きやすいのかもしれない。

 

しかし、松田ウキは日本一高いウキでしょう。

 

このウキが製品となり皆さんの手に届くようになってから早24年。 

それでもこうして、今なお松田ウキを愛用してくれる方々がいるという事実は確かであり、このウキに詰め込まれた全ての性能が全てバランスよく組み込まれている事にもしっかりとした自信と誇りを持っています。こんな高いウキ買えないと思われても仕方ないかもしれません。

ただ、今の時代、釣りに行き簡単に魚が釣れる時代では無くなったことは皆さんもご存じなはず。

そんな中で、このウキを高いウキで終わらせてしまうのか、それともどれくらいの価値があるのか試してみるかはもちろんあなた次第です。

まさに松田ウキは釣る為の性能が詰まった「究極のウキ」です。

また松田ウキという存在を知らない人がいるとするならば、それはもちろんでしょう。

このウキを開発して以来、一度もこのウキを我が社が宣伝したことが無かったのですから。

松田ウキ開発者であり会長である松田稔は「自分が良いと思ったものを使えばいい」としか言わないのです。

 

『全ては釣り人のために』

これが松田稔の心であり松田ウキに対する我が社の心です。

 


松田ウキの性能をご紹介

松田ウキとはどのようなウキかを簡単にお教えします。

松田ウキがこだわる8つの秘密


①松田ウキは一級品の桐材を使用しています

松田ウキは風や波があってもピタッと安定させる為、ぴったりと木目の揃った1級品桐材を使用しています。発泡ウキは海面上ポコポコと不安定になりますが木目が整っていないウキも同じです。潮になじむ速さと安定性は木目が整ったウキには敵いません。


②松田ウキは一つのウキに塗装を13回行います

松田ウキはより潮に早く馴染むウキを開発しています。そうしますと本来は塗装をしないほうが良いのです。しかしそれでは使う人は見えづらい。

松田ウキは最小限の塗装の薄さを実現しました。

塗装→乾燥→研磨→塗装

という作業を繰り返し、塗料をしっかりとウキ自体に入れ込む状態にしています。各ウキの特徴を最大限に生かせるよう塗装回数はウキの種類によって全て違います。

松田ウキ最高峰『松山』は塗装工程最高の13回に至っています。


③松田ウキの内蔵鉛は唯一無二です

松田ウキはすぐに潮に馴染み、自然と刺し餌に引っぱられ、そのままの角度を保ち続けます。ウキが刺し餌の方向、刺し餌の有無を教えてくれる仕組みです。その仕組みを可能にしたのが松田ウキ特許構造『V字鉛』です。

『V字鉛』とは鉛がVの字の形状である事で底重心を安定させ、刺し餌に引かれると自然な傾きを表現する松田ウキでしか出来ない鉛構造です。

今現在、3種類の『V字鉛』を使用してウキを製造しています。


④松田ウキは「2段パイプ構造」の創始者です

通常のウキはウキを抑えるシモリ玉が頭部で止まる為、ウキが左右に動き、安定しません。

そこで松田ウキが開発したのが低支点特許構造『2段パイプ』です。ウキを抑えるシモリ玉を底部で止める為、パイプの構造を2段にする構造を考案しました。重心が底部にかかればウキが不安定になることはまずありません。またウキ止め糸を付ければ頭部でウキ止め糸がピタッと止まり固定式の仕掛けに瞬時に変化します。

松田ウキが求める「釣る状態」がストレートパイプに比べ約3倍も早く作ることができます。今現在2段パイプは2種類を使用しています。

今では当たり前のように他社のウキでも2段パイプ構造ですよね。実は松田ウキが発祥です。


⑤松田ウキは必ず残存浮力0になります

松田ウキは表記されているオモリを掛ければ0号ウキになるように設定されています。

なぜ自信を持って残存浮力0といえるのか。

それは、ひとつひとつ手作業で厳格な浮力検査を行っているからです。また松田ウキ最高峰『松山』に至っては5-5、6-6など、さらに精度の高い浮力設定まで実現しています。

しかし相手は大自然、潮の状況は一定ではありません。状況によっては微小オモリで調整も必要とはなってきますが、松田ウキの残存浮力0設定にはしっかりとした自信を持っています。


⑥松田ウキの形には理由があります

松田ウキがなぜこのような形かというと、ウキの傾きをより確認しやすいのがこの形状だからです。

松田ウキは『刺し餌を喰わせるためにある』という理論のもと開発されました。餌が先行してうまく仕掛けが張れていればウキの頭部は大きく見え、逆にウキが先行していればウキの頭部はほぼ見えない仕組みになっています。

ウキの傾きで海面下の仕掛けの状態を確認できるというのが、このソロバンヘッド一番の理由です。また松田ウキに採用されている白帯は実際のサイズよりも大きく拡張して見える効果があり、傾きの視認性が更にアップします。

松田ウキ発祥のピエルカラーは、2つの色味を入れ込むことで全天候型の視認性アップが更に可能となっています。


⑦松田ウキにはSICリングを付ける理由があります

松田ウキは頭部にSICリングを搭載することで、抜群の糸滑りを実現します。

また糸に傷をつけることなく、SICリングがあることで、使用感にも釣果にもつながってきます。ただ、松田ウキがSICリングにこだわるもうひとつの理由は、SICリングがウキ止め糸(松田式)を確実に止める働きをする特許構造「簡易タナ止め構造」を新たに開発しています。潮流が速い釣り場や、竿1~2本の深いタナでも、固定仕掛けの「張り」や「誘い」が可能になるのです。1度抜けると、再度仕掛けをなじませるのが困難な状況においても、SICリングがあることで松田ウキはすぐに仕掛けがなじみ、確実に釣果に直結します。


⑧松田ウキはとても高いウキです

ウキという釣具用品の相場と言えばだいたい安ければ200円から高ければ2500円くらいで

購入することが出来るかと思います。

しかし松田ウキはそれを飛び越えて高いです。

安くして欲しいと思われる方が多数なのは存じております。

もちろん今の時代でしたら原材料を替え、機械で簡素化し、安いウキを作ろうと思えば簡単に出来ます。しかし松田ウキはひとつのウキに対し少々の妥協をしようとは一切思っていません。安いものでの代用はいくらでも出来ますが、その仕上がりで皆様に届けることは松田ウキの目指す究極のウキとは少し違っているような気がします。

全てにおいて品質の良い材料を使用し、人の手で作り続けるのは高いウキとして売りたい訳ではなく、これだと確信した材料で本当に良いものを作り、釣り人に喜んでもらいたいという松田ウキ職人の古き魂なのです。