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チヌ春秋、季節によって大違い

さて、今月から発売の松田ウキアクセサリー秋バージョン。

お陰様でたくさんのご注文を頂いております。

本当に有難うございます。

会長の秋バージョンショットです。

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話は変わりまして、着々と会長の釣り講座を更新しております。

少しずつ基本的な事をお伝えしているのですが、、、

本日はちょっとテーマを変えまして。もちろん次のグレ釣り講座に繋がってくるのですが。

会長がちょっとチヌの事を話したいそうで。

いきなりですが本日から3日間、「秋のチヌ」についてお話しますよ。

では、サクッといきます!!


Question(以下Q)「どうなんでしょう、春先と秋とでは、どちらがチヌ狙いの釣り人が多いんです?」

会長(以下、太文字)磯からチヌを狙う釣り師は、春先の方が多いんと違うか?

Q「理由は何なんでしょうねぇ?」

そらあ、色々あると思うわ。秋口は狙える対象魚が増えてくる。例えば、まずグレを狙いたいわな。春先のチヌ釣りに比べたら、秋は数釣りが期待できんな。それと一番厄介なのは秋のチヌは釣り方が難しいことや。

Q「ほう。同じチヌなのに、春と秋とでは釣り方に難易の差があると。」

うん。春先のチヌ釣りのように考えて、同じパターンでやっても、秋チヌは思うように釣れんな。

Q「同じ釣り方ではダメなんですか。なぜなんです?」

そらあ、チヌの生活パターンが違うていくからよ。

Q「ほほう、面白そうですね。いやあその付近の事から教えてもらえませんか?」

春のチヌの事は前に話したわな。

Q「えーっと、乗っ込みチヌは、産卵のために深場から浅場へ移動してくるということでした。

冬期は深場で過ごしていて体力が落ちているため、浅場では体力を回復しようとして餌をあさり回る。」

そうや。

Q「だから、一定の場所には定住せず、広い範囲を餌を求めて動き回る。そのうえ、撒き餌には浮くし、ハリスをあまり気にしない。卵は藻に産みつけるという概要だったと思います。」

 

そうや。というても、乗っ込んできたチヌが全部釣られてしまうわけでもない。もともと用心深い魚やけん、仲間が釣られて少なくなったら、本能的に用心して、ハリにかからんチヌもようけおるわけや。

残ったチヌは、産卵したらだんだん自分の定住場所を捜してテリトリーを作るようになるんでな。

Q「テリトリーを持つというのはチヌの特性なんですかね?」

そらあ、違うやろ。サンゴ礁を生活圏にしている小さい魚の中にも、テリトリーを主張する種類があるぐらいやからな。

Q「ふーん。テリトリーを持つというのはなぜなんでしょうね?」

詳しくはわしにもわからん。ただ、多分餌の関係やろうとは推測できるけどな。生きていくためには、餌を手に入れるということが絶対的な要素やけん、縄張りをもって、その範囲の餌を独占しようとするんと違うか。そやから、テリトリーを持ったチヌは、他魚はもちろん、仲間であっても自分の縄張り内に入ってくるもんは必死で追いまくるわな。

Q「他魚が近づいてきたら追い払ってしまうんですか?」

そうや。チヌというんは、かなり気の強い魚やけん、猛烈な勢いで追いまくる。

Q「そのテリトリーを持つことと、秋のチヌ釣りとは何か関係があります?」

大いにあるな。結論から言うたら、拾い釣りをせんとならんこともある、ということや。

Q「拾い釣り?」

うん。1~2匹釣ったら、場所を変えて釣ることも必要になるわな。

Q「それはまたなぜです?」

縄張りというんは、広いか狭いかは別として、場所的な広がりを持ってるということや。

Q「確かに。」

チヌの魚影が濃い場所で、テリトリーの範囲が狭うて、AのチヌとBのチヌがすぐ隣合わせで狭い縄張りを作ってるんやったら、あんまり苦労はせん。そやけど、1匹が広いテリトリーを持っとるようやったら、その場所で1匹か2匹釣ったらどうなる?他にはチヌはおらんのやけん、なんぼチヌを狙ってみてもその場所で釣れるわけがないやろう?

Q「あー、なるほど。」

テリトリーを持っとるということは、乗っ込み時のようにあっちこっち動き回らんということや。そやけん、よそにおるチヌを、撒き餌で寄せようと思っても寄せれんかもわからんやろう?

Q「わかります。自分の縄張り内に他魚を近づけないとなると、テリトリーの広い狭いによっては釣り方も変えなければなりませんね。

と、いっても、行った釣り場のチヌが、どのくらいの広さのテリトリーを持っているのか、わかる方法があります?」

いや、ちょっと難しいやろう。

Q「じゃあ、全くの手探りということになりますか?」

まあ、そうやな。あとは、釣り人各自の直感しかないんと違うか。

Q「松田さんも勘を働かせているんですか!!」

そうや。秋のチヌ釣りでは、海の感触でここには1匹しかおらんなとか、もうちょっとおるんと違うかというんは、実際に釣りながら読み取るわな。

Q「しかし、勘がよく働くなどというのは天性でしょう?」

多少は持って生まれた素質ということもあるやろう。そやけど、養うこともできるでよ。

Q「いわゆる釣り回数を増やして、経験をより多くするということでですか?」

単に回数の多い少ないだけで決まるもんでもないな。

釣行回数を重ねると同時に、毎回の釣りに集中力を持たせることや。そのうえで、常に観察眼を持つことや。

Q「だらだらと釣るな、ということでしょうか?」

まぁ、そうやな。釣るときには、魚との勝負やと思うて真剣に釣るんよ。そんで、釣りながらでも「何でや」ということをいつも頭の中で考えることやな。そやないとものの違いがわからんで。

Q「ものの違い?どういうことです?」

例えば、春先のチヌと秋のチヌの違いよ。

Q「と言いますと、他にももっと違いがあるということですね?」

うん、あるよ。オキアミ嫌いのチヌがいるのを知ってるか?


今回はここまでです。

続きは明日更新します!!お楽しみに。

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