さてさて昨日から横浜パシフィコにてジャパンフィッシングショーが開催されています。
今年は入場者数が昨年よりも多いような話を聞きました。
会長も昨日から出発いたしました、、が、、、
本当にこういったイベントが嫌いな会長。。
あ~嫌や、釣り行ったほうがマシぞ。。と言いながら向かわれたのでした。
会長は言います。海外はこれからもっともっと釣りが発展していくだろう。
ただ問題点は釣り方を教えると同時に生息する環境・魚の習性を知らないといけない。
ただ魚を釣るだけでは時代が変化した時に魚を釣ることが難しくなる。
今の日本と同じ状態が必ず海外にもくる。と考えています。
これから話すのは20年前の会長の言葉です。
地球温暖化が魚に与えている影響は覚えておく必要がある。
陸上では冬の降雪量が減り、人間たちは地球的規模で温室効果ガスを減らす努力を続けている。
温暖化の影響は海の中にも及んでおり、平均水温が2度も3度も高くなり、
真冬でも水温が下がらないから、昔のような『浮きダイ※1』現象はまず見られなくなった。
※1:水温が急に下がって、何尾もの真鯛が腹を返して浮く状態。
松田の統計によると1~7月は水温が同じレベルで推移するという。
魚の世界には冬が無くなり、春~夏~秋しかない、つまり四季が三季になってしまったのだ。
そのため、魚の産卵時期が大幅に狂ってきている。
それも平均して早くなっている。
その、いい例がチヌ(黒鯛)に見られる。
かつて瀬戸内海で3月にチヌがまとまって釣れることはなかった。
4月に入ればボツボツ食い始め、5月から本格化、そして6月がピークというパターン。
古い釣り人はそれが頭に染みついている。
ところが魚は水の中で生活しているから水温が変われば習性も変化する。
今では3月から食いだし、4月に本格化、5月にピークを迎える。
松田はそれに加えて、栄養状態が良くなったため、まだ成長しきってない
小型の魚でも抱卵している事実を指摘。
孵化率がいいかどうかはともかくとして、、。
これがグレになるとどうなるのか。
1月に終わったものもいるし、7月でもパンパンに腹がふくらんだものもいる。
それも尾長、口太とも入り乱れている。
最近になって磯釣りを始めた若者たちは、そんなことを知る由もない。
ただ、古くからの言い伝えに従い、それを鵜呑みにしている。
「そんなことをな、昔から釣りをしとる人間が教えんといかんのや。
それが先輩としての努めでないか。」
松田は強調する。
「ところがやぞ、肝心の古い釣り人がそれをわかっとらん。
自分の過去の経験の中だけでしか生きとらん。
脱皮できんから、新しいことをようせんのや。いまだに古い理論を振りかざしとる」
釣りを始めたばかりの人間にとって、今のグレ釣りは非常に難しい。
それを楽しいものだと教えるのが、先輩の役割だと松田は考えている。
ー釣ってなんぼや 1997年出版より引用ー
これが会長が嫌いな嫌いなトークイベントに行く理由のひとつ。かな~。
全ては釣り人の為に。未来の釣りのために。
コメントをお書きください
ジャン (月曜日, 21 1月 2019 10:30)
この度のブログは心にしみましたね。
たしかに釣りも仕事も環境も変化していく中それらを、経験した者が、これから経験していく者に伝えていく事の大事さ。
伝える方も、伝えてもらえる方も殻を破って話し合って互いに良くしようと、することは本当素晴らしい事ですね。
私も、そうなれるよう頑張っていきますね。
ありがとうございました。
有限会社エムアンドエム (月曜日, 21 1月 2019 11:16)
ジャン様
この度はコメント頂きありがとうございます。
無事ジャパンフィッシングショーも閉幕いたしました。
会長の言葉にはどんな事に対しても通じる深いものがあるような気がします。
ジャン様にとってなにかプラスになるのでしたら幸いです。
井山俊生 (木曜日, 24 1月 2019 20:29)
僕は小学生の頃フカセ釣りを親の影響ではじめて大好きな松田さんのDVDや雑誌を何度も何度も見ながら釣りを楽しんでいます。
まだ25歳ですがとても心に響きました。
これから先も難しくなるであろうクロ釣り、フカセ釣りをしっかり楽しみます。
有限会社エムアンドエム (金曜日, 25 1月 2019 10:05)
井山様
この度はコメント頂き有難うございます。
若い方でフカセ釣りをされる方が年々減少する中
井山様のコメントを拝見し、大変嬉しくこちらも心に響きました。
少しでも若い人達にフカセ釣りの楽しさを知ってもらえるよう
是非これからも釣りを楽しんでくださいね。
芦屋のチヌ釣師。 (火曜日, 29 1月 2019 15:20)
ここ5〜6年で急激に温暖化の影響が出てきました。
始まる時期が大幅に遅れ終わる時期は同じ
つまり釣れる時期が短くなってます。
このままだと次の世代に釣りを残すのは相当難しいでしょう。
少しでも長く釣りを子々孫々に残せると良いと思うのですが...
有限会社エムアンドエム (火曜日, 29 1月 2019 15:42)
芦屋のチヌ釣師様
この度はコメント頂き有難うございます。
釣りは自然が相手です。
それ故、人間の力ではどうしようもない事がございます。
しかし少しでも釣りの魅力を若い人たちへも伝えることが出来たらと
思っておりますので、芦屋様も是非、
経験を積まれた知識を釣りの楽しさとして伝えていただけたらと願っております。